その言葉は、いつもの命令口調よりもずっと柔らかかった。
俺は頬を緩めながら、ベッドに腰を下ろす。
ランプの灯りに照らされたリリスの横顔が、
どこか儚げで、いつもより幼く見えた。
二人は横たわり、静かに呼吸を合わせる。
距離はほんの数十センチ。
体温と心音が混ざり合うほどの近さだった。
(女王と呼ばれる存在が、こうして隣にいる……)
リリスは小さく息を吐き、まるで心の鎧を外すように肩の力を抜いた。
リリス(囁くように):
「……眠れぬのじゃ。そなたの匂いが、近すぎて」
俺は小さく笑い、彼女の髪にそっと手を伸ばした。
触れるだけの指先が、これほどまでに熱を持つとは思わなかった。
リリスは顔を寄せ、主人公の頬に指を添えた。
その指先がゆっくりと滑り、顎の線をなぞる。
瞳が重なった瞬間、世界の音が消えた。
リリス(小声で):「……来い」
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