👑 (3)聖婚の刻印 ―永遠の契りは交わされる―リリス編

第1章 出会いと揺さぶり 

第3話:告白

リリスの寝室。
月光がカーテンの隙間から差し込み、
白いシーツと淡いランプの灯りが部屋を包んでいる。
静寂の中で、時計の針の音だけが響いていた。
主人公は導かれるように、リリスの隣へと歩を進める。

リリス(微笑しながら):
……そなたの傍で眠るのは、悪くないのう

その言葉は、いつもの命令口調よりもずっと柔らかかった。
俺は頬を緩めながら、ベッドに腰を下ろす。

ランプの灯りに照らされたリリスの横顔が、
どこか儚げで、いつもより幼く見えた。

二人は横たわり、静かに呼吸を合わせる。
距離はほんの数十センチ。
体温と心音が混ざり合うほどの近さだった。

女王と呼ばれる存在が、こうして隣にいる……

リリスは小さく息を吐き、まるで心の鎧を外すように肩の力を抜いた。

リリス(囁くように):
……眠れぬのじゃ。そなたの匂いが、近すぎて

俺は小さく笑い、彼女の髪にそっと手を伸ばした。
触れるだけの指先が、これほどまでに熱を持つとは思わなかった。

リリスは顔を寄せ、主人公の頬に指を添えた。
その指先がゆっくりと滑り、顎の線をなぞる。
瞳が重なった瞬間、世界の音が消えた。

リリス(小声で):「……来い

その一言で、胸の奥が熱を帯びる。
理性よりも、彼女の引力に抗えなかった。

唇が重なる。
ぎこちなく、それでいて確かな温度。
リリスの頬が赤く染まり、肩がわずかに震える。

気高き女王の唇が、こんなにも柔らかいなんて……

唇が離れると、
リリスは少しだけ俯き、瞳を伏せた。
赤らんだ頬を隠すように、俺の胸に手を置く。

リリス(かすれた声で):
……わらわは、そなたが大好きじゃ

その一言は、女王としてではなく、
ひとりの女性としての、素直な想いだった。
静かに彼女を抱きしめる。

香る髪と温もり、重なる鼓動──
触れれば溶けてしまいそうな距離で、彼女はそっと身を寄せた。

リリス(囁き):
……そなたの温もりは、眠りを忘れさせるのう……

掴まれた胸元の感触が、言葉より雄弁だった。
拒みもせず、誘いもせず──ただ、すべてを委ねてくる。

……この先を決めるのは、俺なのか?

ランプの灯りがふたりの影を重ね、
夜の静寂がゆっくりと深く沈んでいく。

俺はこの時まだ気づいていなかった。
彼女の優しさの奥に、
誰よりも深く想うがゆえの揺らぎが
そっと芽を落としていたことに。


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