その言葉には、ほんの少しの誇らしさと、
“褒めてほしい”という可愛らしさが混ざっていた。
金縁のカップを差し出す仕草は、
堂々とした女王のそれでありながら、
どこか甘やかで、恋人を誘うような柔らかさを帯びている。
俺はその美しい手の動きに目を奪われていた。
受け取ったカップをそっと唇に運ぶ。
温かな香りがふわりと広がり、
薔薇と茶葉が混じり合った上品な香気が鼻をくすぐる。
その味は、彼女の印象そのものだった。
気高く、濃密で、そしてどこか甘い。
『……香りが深い。リリス、すごいな』
褒め言葉を口にした瞬間、
リリスはわずかに目を細め、満足げな笑みを浮かべた。
リリス (満足げに):「ふふ、当然じゃ」
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